アニメ紹介『新世紀エヴァンゲリオン』

著者:HaLu

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「ゴジラ」の新シリーズで庵野秀明氏は総監督・脚本を担当することが発表されました。エヴァの新作に影響は出ないのか?などファンにとっては気になるところですが、8/26には、「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビシリーズや、初ソフト化となる「DEATH」を含めた劇場版を収録した、HDリマスターのBlu-ray BOX「NEON GENESIS EVANGELION Blu-ray BOX」が発売されるということで、まずは新作前にエヴァの復習を兼ねて見直しをしてみました。

 

■メインは人間の感情の描写

今まで何度も繰り返し見直した作品のひとつです。見るたびに新たな発見があり、そして見るたびに解らなくなっていっています。そして、その疑問点を探りたくなり、また観てしまう。早く映画の最新作でスッキリとした結末を!とも思ってしまう作品です。

さて、エヴァンゲリオンの魅力のひとつはやはり、繊細に描かれた人間の心理描写ではないでしょうか?20年前に最初にビジュアルを見たときには、近未来の巨大ロボットがバンバン闘うのでしょ?と思っていたのですが、いざ、中身を見てみるととにかく丁寧に心の動きが描かれているのです。人によって解釈がかなり違ってくるエヴァは、観る人の数だけ魅力がある!と言える作品なのかもしれません。

エヴァでは、人の心の奥深いところにある叫びのような声みたいなものが描かれれています。シンジやアスカの人間らしい心情、そこに観る人は、何か自分と同じものを感じそして、魅了され何かを伝えられているような気分になっているのだと思います。

 

1度観ただけで理解するのは難しいストーリー

なかなか1度観ただけでは、「理解する」というレベルには達しないそんな内容です。最初は、なんだか宗教的な表現も多いし、あまり馴染のない単語が並んで出て来るし、ついていけない・・・と思う人も多かったと思います。ちなみに「エヴァンゲリオン」とは、福音、良い知らせという意味があります。タイトルからしてなかなか深すぎてわからないといった感想を持ってしまうことでしょう。ここで、単語の意味を羅列したところで、ストーリーの理解度はそれほど変わらないかもしれません。なので、少し先に進んでみたいと思います。エヴァを説明するのは難しいです。一言で語りきれないお話だからです。テレビシリーズ、最後を観たら余計に内容が分からなくなってしまったという声が多かったのは、みなさんよくご存じのところですよね。

そこで、劇場版として再編集され、見る角度、表現の方法などがいろいろ試行錯誤して語られたというところです。なのでTVシリーズと、再編集版の劇場版2作はセットで見ることをオススメします。よく、劇場版はTVと同じでしょ?と言われるようですが、同じものでも少し表現の角度が違っているので、感じるモノ、見えてくるものが変わってくるはずです。

 

わからなくなった!と言われた最終話で語られたものとは

分かりづらい!とされたTVシリーズの最終話で、伝えたかったことは何でしょうか?人はひとりでは生きられないから、寂しいし辛いもの、だから、補完されなければならないとしています。でも、そこで、14、5歳のシンジは苦悩するのです。様々な不安、絶望、疑問に葛藤。自分は何なのか、何のために存在するのか、どうして闘うのか、変わるべきなのは世界なのか、それとも自分なのか、常にそんな自問自答にまとわりつかれています。エヴァの中では、シンジの置かれた環境は特別なものなので、なんだかとてつもなくすごい悩みのように感じられますが、よく見てみれば、誰もが現実社会で感じる、この世代特有の悩み、葛藤そのものなのです。

人は、心で感じ頭で考え生きているものです。しかし、感じたままに心だけで気持ちだけで生きて行くのは難しく、頭で論理的に考えるだけでは、どうにも無理をするところが出てきてしまうものです。理屈だけでは生きていけないし、感情だけでも生きていけない、それをコントロールして生きて行くのが人間なのです。これが人間の特性なのです。

この最終話とその前の回では、ほとんどがシンジの心理描写に集中しています。シンジを心の叫びから救い出すことができたのでしょうか?

シンジの苦悩は、何もこの世代だけのモノではありません。人生の中では、解決しては現れ、解決しなくてもまた次の悩みがやってくるといった具合に、次々とぶつかる壁です。そのたびに人は立ち止まり、悩み、考え、苦しむものなのです。

こういった作品は、人によって解釈が違うものですが、その解釈そのものが楽しまれているのもエヴァの魅力の一つです。このように、レビューを書いているだけでもまたグルグルと新しい解釈が出てきたりして、エヴァを見続ける限り、ずっとこの繰り返しなのでは?と思えてきてしまいます。

何かに悩んでいるとき、スッパリと答えが出せないこんな作品を見てみるのもある意味オススメかもしれません。

今年は舞台の設定である2015年。今後もエヴァをときどき取り上げていきたいと思います。

 

参照URL

エヴァンゲリオン公式HP

http://www.evangelion.co.jp/

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